2日目の予定
・剣ヶ峰で御来光を見る(お願い事をする) →悪天候のため中止
・令和元年の御朱印を頂く
・お鉢巡りをする →悪天候のため中止
・プリンスルートで下山する →悪天候のため富士宮ルートで下山
現在午前2時30分。御来光を見るために出発する登山客が動き始めます。(僕たちは昨日の時点で山頂での御来光は無理と判断していたため、睡眠中)
僕は隣の人のいびきがうるさ過ぎて一睡も出来ないまま、6時間が経過。登山客から天気がいいとの声が聞こえたので、外に出てみると小雨の中、景色は綺麗に見えました。(もしかして、ご来光みれるんじゃ?と期待も出てきました)
どうせ寝れないし、写真撮っとこ。右側をパシャリ。
真ん中をパシャリ。えっ、カメラのプレビュー画面を見て一瞬固まりました。何か写ってる。ヤバい物が写ったかも。地表から霊気を吸い取っている様にも見える。あれに触れたらどうなるんだろ。こっこえ~。
左側をパシャリ。雲の下は大雨の様です。何処かの町が狙い撃ちされてます。
出発予定の午前4時30分、9合目辺りからの御来光見る予定でしたが、風雨と霧で全く見れない状況で、それも断念。御来光を諦めた人たちも戻って来ている様でした。
僕たちは最終的に雨を待って5時に出発し、 山頂にある「富士山本宮浅間大社 奥宮」を往復するプランになりました。「剣ヶ峰」も雨と強風のため、体感温度がマイナス10度位で危険との判断で中止です。
結局天候は回復しませんでしたが登山は続行です。出発の際、奥宮までチャレンジする人、山小屋へ残る人の意思確認がありました。今の天候では楽しい事は何もなく修行になると事でしたが、もちろん僕は登ります。今は午前5時、修行へ旅立ちます。
山頂はすぐそこに見えますが、往復4時間位との事。結構な坂道です。
あれが万年雪だそうです。今回宿泊した山小屋の名前(万年雪山荘)の名前の由来だそうです。近年は夏場に溶けてしまう場合もあるそうです。
登山道というより、岩場で歩ける所を探して登っていく感じです。
最後の山小屋「胸突山荘」に到着です。ここで次に備え息を整えます。
胸突山荘より先は最も急勾配な場所で、胸が突かれるくらいキツイ事からこの名前になっている様です。
写真だとよく分かりませんが、かなりの急勾配です。45度位ありそう・・・
強風と雨の中、黙々と登ります、登ります、登ります。
万年雪が良く見える。なんであそこだけ残るんだろう。
やっぱ、45度近いですよね・・・
登り始めて1時間20分。ピカピカの鳥居が出迎えてくれました。山頂まであと少し。( 誰も鳥居をくぐりません。 鳥居の下はくぐっちゃいけないのかな~、一礼して入らないと何だか気持ち悪い、通りたい・・・)
「富士山本宮浅間大社 奥宮」 に到着です。人が全然いな~い。大社営業してる?と思ってたら、人が出てきました。登山シーズンにこんなに閑散とした奥宮はなかなか無いだろう。ある意味貴重な参拝です。(ガイドさん曰く、普通こんな天候では登らないとの事でした。それでも安全に配慮しながら臨機応変にしてくれたガイドさんたちに感謝です)
もちろんここでは一礼してから入ります。(他の人たちは一礼しないし・・・)
一つ目の目的だった御来光でのお願い事が出来なかったので、奥宮でお願い事をします。(絶対に叶ってほしいな~)
無事参拝も出来て、二つ目の目的だった令和元年の御朱印も頂けました。その後ちょっと火口を見に行ってきました。何も見えない。真白い先は断崖絶壁の火口です。僕は2回目なので、この先を見たことがあるのでこれ以上は近づきませんでしたが、知らずに近寄ると危険です。
剣ヶ峰はこんな感じで山頂すら見えません。最高地点の所まで行って写真を撮りたい所ですが、ガイドさんが危険と判断した状況なので、それに従います。
残った時間は人が居ない奥宮を観察です。前回はこんな銅像?があった事も気づきませんでした。
山頂で30分の時間を過ごし、下山です。その時、今日初めての太陽が一瞬顔を出しました。(今、7時過ぎですけど、御来光って事にしとこうかな。)
今回の僕の旅はここで終了です。あとは来た道を帰ります。悪天候と9合目辺りまでは滑りやすいのでストックを使うので、安全を第一に考え写真は撮らずに下山です。
最後の一枚は奥宮と静岡県を隔てる鳥居からの景色です。この後は雨風の中、五合目までひたすら歩きでした。(目的を終えたせいか、僕は悪天候の早朝の登山より、下山の方がきつくて長い時間と感じました)
雨の富士登山、また違う側面の富士山を肌で感じる事が出来ました。今回やりたかった事の全ては出来ませんでしたが、人生も旅もそんなもんです。次に繋がる経験で、十分楽しめました。
今回できなかった「お鉢巡り」、また富士山に登る事になりそうです。
今回の富士登山でも登ってみて分かった事が幾つかありました。それらはSPECIAL REPORTSの富士登山に追加しましたので、参考になればと思います。