実際に経験して分かった事
私が屋久島に行く前に気になっていた事と、実際に行ってみて分かった事をまとめました。
※私の主観的かつ個人の見解ですので、最終的には自己判断でお願いします。
カメラのレンズは何を持っていく?
縄文杉は大きく広角レンズでなければ収まらないとの情報が多々あったので私も超広角の10-18mm(35mm換算:15-27mm)を持って行きました。縄文杉トレッキングは大雨のためこのレンズは使いませんでしたが、下の写真は完全防水のカメラで撮影しています。左が35mm換算で24mm、40mm換算で撮影した写真です。
登山経験が無いが体力は?
縄文杉トレッキングは荒川登山口から往復10時間で約20kmの道のりです。トロッコ道はほぼ平坦で足元も整備されているのでここで問題はほぼありません。しかし、後半の道のりは急勾配(下図は実際の記録)かつ足元も非常に悪いです。
また、弁当やペットボトル等を入れたザックを背負っての本格的登山になります。普段全く運動していない方はかなりキツイと思います。頑張ればなんとかなるレベルとは思いますが、登山道は終始人一人が歩くスペースしか無い所が殆どです。
なので、辛くなって立ち止まると後の方に迷惑がかかりますし、万が一踏ん張りきれず滑落した場合は後を歩く方々を巻き込んだ事故になります。自分自身がケガをするのは勝手だと思いますが、他の方を巻き込む可能性が高いので、周りの方に迷惑をかけないためにも、普段運動していない方は事前に簡単で良いのでトレーニングする事を強くお勧めします。
私は屋久島に行く4週間前から毎週高尾山に登り体力を復活させて行きました。
靴はミドルカットかハイカットか?
「ミドルカット」「ハイカット」のメリット・デメリットはさておき、私はハイカットの方がいいと思いました。屋久島は1ヶ月に35日雨が降ると言われる様に雨のトレッキングになる可能性があります。雨の度合いにもよるかもしれませんが、今回遭遇した様な大雨でミドルカットの靴だとレインウェアと足首辺の隙間から浸水します。実際に私以外は皆レンタルのミドルカットを履いていましたが、皆浸水いてビショビショの状態でした。私は自前のゴアテックス製のハイカットを履いていたので靴の中は最後まで完全ドライの状態でした。雨の事を考えるとハイカットが無難だと思います。
ガイド付きがいいか?
結論から言うとガイド付が良いと思います。
縄文杉トレッキングは前半はトロッコ道で片道3時間ずっと同じ様な景色です。ひたすら歩くので見所に気づかず通り過ぎてしまうと思います。(一部木の名前とかの表札がありますが、ほとんど表札が無いので目にとまりません)後半の本格登山も同じです。ガイドさんが居ればポイントポイントで立ち止まって説明をしてくれます。
(トレッキング以外でも屋久島の歴史や、ネットに書いてないような裏話も話してくれました。沢山「へ~」がありました)
次にペース配分を考えてくれる事もメリットです。
トレッキングを開始する前は10時間の歩きという事もあり、ある程度体力を意識しますが、実際に歩くと前半のトロッコ道では全く体力を消耗しません。そして、「何なんだ結構楽じゃん」と思ったあと、後半もその感覚で歩くと痛い目に合うと思います。後半は想像以上に体力と筋力を使います。また、場所場所で急勾配で一機に体力を使う場面もあります。ガイドさんが付いていれば先の事を考えながら案内してくれます。
あと、実際に歩いてみて思ったのが、後半の本格登山がかなり危険と隣合わせだと言う事です。
道幅が狭く雨の日は木の根とかが滑りやすく、一歩踏み外して滑落するとただでは済まないような所をずっと歩きます。万が一の場合、ガイドさんが居れば迅速に対処してくれると思います。
(事故が起きてもおかしくない、むしろあまり事故が起きていない事が不思議と思えるほど危険な道です)
本当にザックも浸水するのか?防水対策は?
浸水しました。
私は自前のmont-bellのザックでレインカバーも付けていましたが、トレッキングが終わった後ザックの中を調べると底の所が浸水していました。
(底に入れておいたお菓子がビショビショに)
本格ザックでも防水仕様でなければ、浸水すると思って防水対策(ジップロックとかビニール袋で十分)はした方がいいと思います。
あとカメラですが、カメラは雨用のカバーとかのグッズがありますが、期待うすかもしれません。私の時は大雨だったせいか、他のパーティの方が一眼レフを高そうな雨カバーを付けて挑まれていましたが、速攻で諦められていた様でした。カメラを気にしながらのトレッキングはもったいないです。
(私は画質は諦め、海の中でもそのまま使える完全防水仕様のコンデジを持って行ったので何も気にする事も無くトレッキングと写真撮影を楽しめました)
飛行機か高速フェリーか?
行きはともかく、帰りが絶対にこの日に帰らないといけない!と言う方は高速フェリーが無難だと思います。私の特は予定時間の1時間前まで飛ぶかどうか分からない状況でした。その時が晴れでも、飛行機と機材は鹿児島から飛んでくるので、それが届かない事には出発出来ません。
(飛行機はプロペラ機でレーダー等が無く、目視で飛行しているため視界が悪かったりするとすぐ欠航になるみたいです)
トイレ事情は?
前半のトロッコ道7Kmはトイレが数ヶ所ありますが、後半の本格登山ルート(往復3時間位)にはトイレはありません。意外と登山している時は水分不足のせいかトイレに行きたいと思わなかったのです。私は気持ち的に心配なので万が一に備え携帯トイレを持参しましたが、結局使いませんでした。登山道は狭い1本道なので、なかなか携帯トイレを使えるポイントもありませんので、ここは覚悟を決めて行くしか無いです。
その他
車酔いする方は酔い止めを持参した方が良いです。バスはカーブが続く山道を登って行きますので、スタート地点に着いた時にはダウン済みってのはもったいないです。
トレッキングに向けてやった事
・普段運動していない私は体力回復のため出発4週間前から2回に分けて高尾山に登る。(1号路を登り60分弱のペース)
・道中トイレが無いと聞いていたので、数日前から食べ物は控えめにする。
こんな感じで十分乗り切れました。
私が持って行った装備品(4月です)
- ザック(25L、レインカバー付き)[必須]
- レインウェア上下(ゴアテックス製)[必須]
- 防水グローブ(ゴアテックス製)[→未使用]
- トレッキングシューズ(ゴアテックス製ハイカット)[必須]
- 登山用靴下(一番厚手のやつ)
- 肌着(化学繊維で速乾性の物で2日分)
- 帽子(普通のCAP)
- 飲み物(500mlを1本)
- おやつ(小さくて軽いやつ)[→未使用]
- 弁当(朝、昼)[ホテルで調達]
- 一眼レフカメラ(α6500)[活躍]
- 防水カメラ(COOLPIX W300)[大活躍]
- ジップロック、ビニール袋(普通の)[必須]
- 傘(小さくて軽量のやつ)
- LEDライト(小さくて軽量のやつ)
- 携帯トイレ(小さくて軽いやつ2個)[→未使用]
- 救急グッズ(カットバン、頭痛薬)[→未使用]
- 携帯電話[→圏外有]
- 充電器、予備電池(小型で大容量のやつ)[→ホテルに置き去り]
- お泊りグッズ(髭剃りとか色々)[→ホテルに置き去り]
- 財布[必須]