ここ最近登ってみたいと思っていた富士山に挑んできました。 さすがに本格登山を一人で行くにはリスクがあるので、ツアーで行く事にしました。周りの人の足を引っ張らないか？体力は？高山病は？不安で一杯の挑戦です。
今回の登山ルートは富士山第五のルート「プリンスルート」です。プリンスルートは2008年に皇太子さんが登頂されたルートで、富士宮ルートと御殿場ルートの良い所を取り入れたとされるルートです。あまり知られておらず、人が少ない事もメリットです。
新宿からバスで揺られる事約4時間「富士宮口五合目」に到着です。途中空は真っ白で雨も降っていたのでヤバい登山になりそうと心配していましたが、雲を抜けた標高2,400は晴天でした。
五合目は雲の上、既に絶景です。 飛行機から見る雲と違い、自分の足で立って眼下に広がる雲は別世界を感じさせます。
さて、頂上は？っと見上げるとガスの中、時より一面真っ白になります。一面真っ白で何も見えなかった7月の立山が頭をよぎります。
しかし、1分もたたない内に雲一つない光景に代わり、そこから見える頂上を見て最初は大した距離ないな、すぐ登れそうと思ってしまいました。この後、山を知らない者の妄想と直ぐに思い知らされるのでした。
（登山中もでしたが、数分おきに目まぐるしく空模様が変わっていきました）
準備運動を済ませ、登山開始です。頑張るぞー。（高山病が心配）
今回は登山ガイドさん付ツアーに参加したので、ガイドさんについて行きます。登山開始早々、ビックリ。歩くペースが赤ちゃんのハイハイ並みに遅い！こんなんで登ってたら日が暮れると思うほどスローペース。
ガイドさんの説明では高山病にならない様にゆっくり登って体を慣らしながら登るのが重要だとの事です。（後になって、頂上に近づくほど体で納得しました）
周りは溶岩と点々と植物が生えている殺伐とした景色が広がっています。 富士山は平坦な道が殆どないので、ひたすら登りです。
暫くはこんな光景が続きます。
ちょっと下を見てもガスまみれ。 登山を開始して30分ほどですが、この日は晴天で暑く、時折流れていくガスがヒンヤリして凄く気持ちいいんです。登山中は超スローペースで登っていてもかなり暑いです。（ガス～、来てくれ～、ガス～と思いながら登っていました）
出発から約30分で六合目に到着です。5分ほど休憩して出発です。
今回は冒頭で紹介したプリンスルートで登る計画でしたが、宝永山辺りの風が強く危険なので安全のため富士宮ルートで迂回したルートに変更になりました。真ん中に見える黒い山が宝永山です。本来であればあそこを歩いていたのに残念です。（下山は宝永山に行くことが出来たのですが、強風だと危険な意味が解りました）
ガスが抜けると景色は一変します。写真に撮ろうとモゾモゾしているとすぐにガスに消えてしまいます。（一瞬で景色が変わっていくのが驚きでした）
六合目を越えた辺りからガスが消えて視界が開けてきました。（綺麗な景色が見れて良いのですが、何せ暑い、、、ガスが恋しい）
お、ブルが登ってる。ブルも進むの遅い。
ちょうど何かの雲（ガス？）の境目辺りです。 雲好きにはたまらない立ち位置です。雲のじゅうたんの上にいるみたいです。絶景だ～！
この辺りから後ろを振り返ると壮大な景色が広がっている事に気付きました。登る事に必死で下を向て歩いていると気付かないのでたまに振り返りましょう。
にしても、天界はいい天気です。（下界はどんよりしてましたが）登山開始から約2時間、新七合目に到着です。 少し休憩して出発です。にしてもいい景色です。
鉱山植物が生えていますが、不思議ですよね。植物はなぜ等間隔で生えているんでしょう。お互い会話もできず、根っこで繋がっている訳でも無く、単体として生きているのに、お互い一定の距離を保って生えている。不思議です。
なんだか絵になる。
八合目付近に到着です。ここから当初のルートの御殿場ルートに向かいます。
少し雲がくっついていますが、 影富士が見れました。ラッキー。
登山開始から約5時間、本日の宿赤岩八号館に到着です。皇太子さんも宿泊した宿です。
（あ～、なんとか初日はのりきれた～）
夕日とは逆方向でしたが、月が綺麗でした。（超広角なので月が小っちゃい）
夕食のカレーを軽めに食べて、外へ出てみると夜景が見えました。日が暮れると月が太陽のように明るく見えます。町の明りが良く見えます。
今は夜7時30分。明日の山頂アタックに向け、寝ます。
富士山初登頂（ご来光～下山編）へと続く。
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